2歳王者が輝きを取り戻した。サトノアレスが巴賞で朝日杯FS以来の
白星を挙げ、存在感をアピールした。

好位から鮮やかに抜け出す横綱相撲で初対決の古馬を退け、津曲助手は
「ゲートを出て、いいリズム、ポジションで運べていた。

反応も良く、前をとらえる脚も速かった。抜け出して気を抜くところもあったけど、
余裕があって、楽な競馬で勝てましたね」と表情は明るい。


 今回は重賞2勝目を狙っての参戦。中間も活気は十分で、5日には
乗り運動を再開している。

同助手は「馬も傷んでいませんし、順調ですね。

中1週ですが、調整はしやすいと思います」と感触は上々。

「皐月賞(11着)を使って早めに休ませて馬も良くなっている。

上がり目は十分にある」と歯切れがいい。

2歳夏以来の騎乗となったルメールは「パワーアップしていた」と成長を
実感。

「休み明けだったし、まだ良くなりそう。

二千も大丈夫だと思う」と力強くうなずいた。

藤沢和師も「休み明けで古馬相手に結果を出せたのは大きい。
いいレースだった」と久々の勝利に手応え十分。

春のクラシック戦線を席巻した藤沢和師&ルメールのコンビが、
今度は函館を熱く盛り上げる。

デイリースポーツ