初のタイトル奪取へ向けて、マイネルアウラートは予定通りの
内容で態勢を整えた。

19日、美浦Wで単走。馬の行く気に任せて派手なアクションはない。

直線もスムーズな脚取りで進むと、気持ち良さそうにゴール板を駆け抜けて
行った。

5F70秒2-40秒3-12秒8のタイムに、高橋裕師は「先週少し重たかったので、
これでいいんじゃないかな」と満足そうにほほ笑んだ。

近況は、2連勝のあと、G3戦で4、4着と連続して好走。

前走のダービー卿CTでは、勝ち馬に0秒1差と迫り、待望のタイトルは目前だ。

前走後は放牧でリフレッシュ。ここを目標に仕上げられてきた。

「戻ってきた時は体も細かったが、それももう戻っているし、ここへ来て馬が
しっかりしてきたね」と成長ぶりに目を細める。

昨年の当舞台では16着と大敗したが、直線で他馬に寄られる大きな不利が
あったもの。

「今回も前々で」と指揮官。

持ち前の先行力を武器に、昨年のうっぷんも晴らす構えだ。


デイリースポーツ